ゆりあげについて

  • ▲ 1972年 閖上漁港
  • ▲ 1997年 閖上漁港

宮城県名取市閖上は、仙台市の南側に位置し、一級河川「名取川」河口と太平洋に面しています。風光明媚な景色・地区内の漁港で獲れる豊富な魚介が有名な街で仙台市中心部より車で約40分、仙台空港より車で約20分ほどの距離に位置します。

仙台藩4代藩主・伊達綱村が大年寺山門からはるか東のゆり上浜を望み「門の中に水が見えたので、今後門の中に水という文字を書いて『閖上』と呼ぶように」と言ったのが閖上の「閖」の文字の由来と言い伝えられています。
漁業の町としてカレイ・ヒラメ・赤貝など、季節の旬の魚貝類が水揚げされており、2017年からしらす漁が始まりました。

東日本大震災による津波の被害

▲ 名取市震災メモリアル公園 慰霊碑 2011年3月11日(金)14時46分、東日本大震災が発生しました。本震発生の1時間6分後(15時52分)、閖上にこの慰霊碑の高さと同じ8.4メートルの大きな津波が押し寄せました。荒れ狂う津波が名取川と閖上港に流入し、町のすべてを破壊しました。

閖上地区は宮城県海沿いでは唯一の市街化地域であり、住宅密集地であった名取川河口で生活していた多くの方が被害にあいました。この未曾有の大震災による大津波は、名取市の人口の約1割にあたる約800人の閖上の人々の尊い命を奪っていきました。
閖上は物語のモデルにもなっています。震災後の閖上は、ある人気アニメの物語の起点にもなったと言われています。

未来へ向けての取り組み

  • ▲ 2019年 かわまちてらす閖上
  • ▲ 2021年 閖上地域連携ワークショップ

東日本大震災から10年が過ぎ、閖上地域では被災地の再興に向けて動き続け、着実に前進しています。

閖上地区で約40年続く、歴史ある「ゆりあげ港朝市」が再開し2019年以降、商業施設の「かわまちてらす閖上」、名取トレイルセンター、名取市サイクルスポーツセンターなどが続々とオープンし、町に新しい風が吹き込みました。
世界中からご支援をいただき、ここまで復興をすすめることができました。この地にかつてのような賑わいを取り戻すため、閖上は未来にむかって進み続けます。復興の歩みをぜひ見にいらしてください。

アクセス

仙台からのアクセス
電車をご利用の場合
  • 仙台空港駅 -(仙台空港アクセス線)- 名取駅:約15分
  • 仙台駅 -(東北本線・常磐線)- 名取駅:約15分
お車をご利用の場合
  • 国道4号線を名取市役所交差点から東へ:約9分
  • 仙台東部道路(有料)名取ICから東へ:約3分
※レンタカーの場合は、電車で仙台空港まで行き、レンタカーを借りるのがおすすめ。(渋滞対策)
バスをご利用の場合
  • 「JR名取駅」より名取市乗合バス なとりん号「閖上線」:約15分
  • 「JR名取駅」より名取市乗合バス なとりん号「東部閖上循環線」:約15分
なとりん号 詳細
東京からのアクセス
飛行機をご利用の場合
  • 成田空港 - 仙台空港(約1時間)
新幹線をご利用の場合
  • JR東京駅 -(東北新幹線 約1時間40分)- JR仙台駅 -(東北本線・常磐線・仙台空港アクセス線 約15分)- JR名取駅
お車をご利用の場合
  • 浦和IC -(東北自動車道 約3時間30分)- 仙台南IC -(仙台南部道路・仙台東部道路 約11分)- 名取IC
海外からのアクセス
飛行機
  • ソウル - 仙台空港:約2時間
  • グアム - 仙台空港:約4時間
  • 北京 - 仙台空港:約5時間
  • 上海 - 仙台空港:約3時間
  • 台北 - 仙台空港:約3時間
  • バンコク ー 仙台:約6時間