熊野神社

以前は「熊野新宮社」の名でしたが、名取熊野三社のなかで中心となっていたこともあり、明治以降「熊野神社」と改称されました。
祭神は速玉男尊(はやたまのおのみこと)、伊弉再尊(いざなみのみこと)、事解男尊(ことさかのおのみこと)、菊理姫神(くくりひめのかみ)、ほかに4柱をお祀りし、東北地方屈指の熊野神社の一つとされています。

古くから交通の要路にあたっていたため、南北朝以来、武家による種々の保護を与えられ、歴代仙台藩主からも様々な寄進や奉納を受け、伊達家とも深い結びつきを持っていました。

 

熊野神社本殿

宮城県指定文化財 熊野神社本殿
※奥の院のため、通常ご覧いただくことはできません

本殿の『奥の院』には、中央に証誠殿、東側に那智飛龍権現社、西側に十二社権現社と名取老女の宮が並び建っています。『熊野造り』と呼ばれる建築様式の貴重な建造物として、県指定有形文化財となっています。

熊野堂神楽と熊野堂舞楽

熊野堂舞楽

熊野神社に舞楽が伝わった時期は不明ですが、貞観2年(860年) 慈覚大師の山寺立石寺(山形市)開山に随行してきた渡来楽人の林家(大阪四天王寺楽人)の系統を伝えたものといわれています。
神話「記紀」を題材にした伝承5曲が、拝殿前の池に特設された水上舞台で披露されます。
熊野堂舞楽は県内に伝わっている数少ない舞楽の一つで、代々7軒の社家によって相伝され、門外不出となっています。

 

春例祭: 4月第3日曜日…熊野堂神楽・熊野堂舞楽 奉納
秋例祭:10月第2土曜日…熊野堂神楽 奉納

熊野堂神楽は出雲の流れをくむ岩戸神楽で、仙台周辺および県南部に分布する神楽の元祖とされています。
現在、拝殿前の池に常設された神楽殿で披露されていますが、江戸時代以前は拝殿の場所にあった長床で舞われていました。
伝わっている演目は十三番で、番外編として「巫女舞」があり、県指定の無形民俗文化財に指定されています。神楽を舞う7人の社家は従来から世襲とされており、今日でも厳格に守られています。

源頼朝公伝説

熊野神社の境内には、“源頼朝公腰掛之石”があります。

文治5年(1189)源頼朝公は奥羽東征の際、熊野神社で戦勝を祈願し、平泉との戦いに勝利したその帰途、お礼参りをして本殿前に松樹を手植したと伝えられています。源頼朝公腰掛之石は、その際腰かけた石と言われます。

住所 名取市高舘熊野堂字岩口上51
駐車場 あり(無料/普通車6台程度・中型バス可)
アクセス 乗合バス「なとりん号」相互台線 「熊野堂」停留所下車 徒歩約3分

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