熊野那智神社

熊野那智神社・懸仏・銅鏡

 熊野那智神社は高舘山の山頂に鎮座し、祭神は羽黒飛龍神、熊野夫須美神(くまのむすびのかみ)をはじめ、6柱をお祀りしています。 当初羽黒大権現のみをお祀りしていましたが、その後、名取老女が熊野三社を勧請したことにより、那智の分霊を合祀して「熊野那智神社」と改称したといわれます。 後世では伊達家の厚い崇敬を得て、社殿の造営や社地の寄進などを受けました。また紀州熊野那智大社のご神体は滝ですが、名取熊野那智神社の社殿の背後の谷にも小さな滝があり、「滝沢不動尊」というお不動さまが祀られています。この立地や景観から、紀州熊野の那智山に類似していると言われています。

 このほか社宝の「熊野那智神社 懸仏・銅鏡」は鎌倉・室町時代のものといわれ、国指定の有形文化財美術工芸となっています。

4~11月は月1回、境内で手づくりのものを販売する『那智てづくりマルシェ』を開催中。※不定期開催

閖上観音伝説

ご神体がゆり上げられた閖上の海を一望

熊野那智神社の起源には、閖上(ゆりあげ)と深いつながりがある伝説があります。

養老3年(719年)、漁師の治兵衛が漁をしていたところ、海底から引き上げたご神体が光輝いており、その光が指し示す先の高館山へ羽黒権現としてお祀りしました。

そしてご神体が「揺り上げられた」ことから、この浜は「ゆりあげ」と呼ばれるようになり、仙台藩4代藩主・伊達綱村によって「閖上」の字があてられました。

縁結び

手を取り合う
夫婦のような姿の、杉の木

熊野那智神社の主祭神は熊野夫須美大神(くまのふすみのおおかみ)です。夫須美は<結>と書かれることから『縁結び』のご利益があると、古くから伝えられてきました。

熊野那智神社の境内には、二本の木が途中で繋がっている杉の大木があります。「結び」を体現している様子から、近年信仰を集めています。

名取を一望

名取市内や太平洋の眺望が楽しめる


神門の上の展望舞台からは、眼下に広がる名取平野や、仙台港、閖上浜、仙台空港などが一望できます。太平洋から昇る朝日や夜景の美しいスポットとしても、知られています。

高舘山レクリエーション施設

池や芝生広場などが整備されている憩いの広場


名取熊野那智神社の鎮座する高舘山は、モミ、ウラジロガシ、ナラなど豊かな緑に恵まれた山です。社殿の奥には、太平洋、遠くは金華山を望む「見晴らしの広場」や、自然とふれあえる散策路、あづまや、トイレが設置されている「憩いの広場」などの、レクリエーション施設が整備され、家族連れやグループに親しまれています。

 

  

境内には、7~8匹の猫が暮らしています

住所 名取市高舘吉田字舘山8
連絡先  022-765-8217
駐車場 あり(無料/車20台程度・中型バス可)
アクセス 【車】那智が丘団地方面からお越しください ※林道を経由するルートより便利です

【バス】乗合バス「なとりん号」相互台線(13人乗り) 「那智が丘2丁目」停留所下車 徒歩約15分

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