今年(2012年)の閖上、桜の様子


 昨年、震災後にも見事な花を咲かせた閖上の桜。今年は、内陸部より2週間遅れで、一部、花が咲くものもありましたが、残念ながら花を咲かせなかった木も数本ありました。
しかし、全く花が咲かなかった桜の木も、よく見ると新芽が出ていました。まだまだ、桜の木は頑張っています。

日和山と閖上中学校の桜

▼閖上中学校の校庭、南東の桜の木は、今年も花を咲かせましたが、
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▼日和山の桜の木(2本)と、閖上中学校校庭東の桜の木は全く花が咲きませんでした。
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 専門家によると、潮風で枝が枯れてしまったというのもあると思うが、そもそも、津波の際に、船やその他のがれきが幹にぶつかった際に、 幹に傷ができ、そこから、海水その他が入り混んだ影響で桜の木が弱っているのではないかとのことでした。
 (※)その後、土壌調査により、花が咲かなかった桜の根本と、花が咲いた桜の根本では塩分濃度が大きく違うことが判明しました。塩害によるところが大きいようです。

 ただ、木が全く死んでしまったのではなく、近づいて、よーく見てみると、新芽を出していました。今後、保全活動をして、なんとか復活して欲しいものです。

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※当プロジェクトでは、昨年9月に芽をとって、苗木を育てているので、子孫は確かに生き残っています。

閖上小学校の桜

今年もきれいな花を咲かせました。
閖上小学校は、中学校、日和山と比べて、潮風も少なく、桜の木自身の被害も少なかったようで、健全です。

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